留守番電話全盛の時期

電話秘書や代行業が本格的なビジネスとして誕生する以前、戦後から経済が上り調子になっていく中、昭和30年代になると留守番電話が登場し、40年代にはさらに進化を遂げていました。

最初はかけてきた人の声を録音するだけだったのですが、次第に外出先から留守番電話の内容を聞けるという進化を遂げたのです。当時留守番電話はかなり高価な物だったのですが、事務員を雇用する余裕がない経営者の多くが、このサービスを利用していました。

現在も留守番電話の内容を外出先で聞くというシステムが利用されていますが、この時代から個人事業主は便利に利用していたのです。

しかし留守番電話があっても、電話をかけてきた人が留守番電話のピーッという音を聞くと、無言で切ってしまうという事も多く、やはり事務員の必要性は高かったのです。

人が対応するのではなく機械が対応するという事、時間を気にしながら声を録音しなければならないことなど、当時の人たちは留守番電話に声を入れるという事に慣れていなかったのです。急ぎの依頼の場合、電話をかけて人が即対応してくれるところを選択しようというのも納得の話で、こうした背景があり、電話秘書、代行というサービスがいよいよ本格化していくのです。

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